ガ類の自然史について研究している阪上洸多の個人ウェブサイトです。

This is Kota Sakagami researching natural history of Lepidoptera.

 

近況

 

2024. 4. 5. 所属に関連して、いくつか学会・研究会に入会しました。お世話になります。

 

2024. 4. 1. 加西農業改良普及センターの2年間の勤務を経て、兵庫県立農林水産技術総合センター病害虫部に異動になりました。普及センターの皆様、生産者の皆様には大変お世話になりました。今後は試験研究の立場から生産者を支援できるよう頑張っていきたいと思います。基礎的な昆虫学への興味と実需の両立も模索していきたいところです。

 

2024. 3. 29–30. 日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会 合同大会に参加(聴講のみ)しました。お話してくださった皆様ありがとうございました。

 

2024. 2. 11. 兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)にて地域研究員の席をいただきました。今後はひとはく所属で昆虫関連の活動を行う予定です。

 

2024. 1. 19. 主著論文が出版されました→Link Eudemopsis属2種における幼虫期の生態的知見と寄生者について報告した論文で、研究室の先輩だった清水壮さんとの共同研究です。ヤマコウバシを食べるE. tokuiの幼虫が形成するシェルターの形が山梨と兵庫で違うというのが興味深いです(謎ですが...)。寄生者相の違いかと思いましたが、目立って違うわけではなさそうです。そもそも2型あるシェルターがどのように分布しているか、今後の課題だと思っています。本研究でもサンプルの採集や寄生蜂の同定で多くの方にお世話になりました。お礼申し上げます。上記の論文に加えて、少しだけお手伝いした共著論文も同じ号で出版されました→Link。ウスモンキヌバコガという最近国内から記録された種の分布記録+大陸の個体群とのDNAの比較という内容です。九大の皆様にお世話になりました。ありがとうございました。

 

2023. 12. 3. これまで自宅で管理していた標本の一部を兵庫県立人と自然の博物館に受け入れていただきました。小蛾類の標本のほとんどはまだ自宅に保持していますが、大蛾類やその他の昆虫標本は大部分を収めることができました。まだ少しある小蛾類以外の未整理標本も寄贈できるよう、引き続き整理していこうと考えています。また、今後は研究で使用したホロタイプ以外の展翅標本は人博に入れさせていただこうと考えています。

 

2023. 10. 21–22. 日本鱗翅学会に参加しました。お話してくださった皆様ありがとうございました。蛾や研究の話ができ、充実した時間を過ごすことができました。

 

2023. 5. 7. 主著論文が出版されました。→Link ヒメハマキ亜科のSorolopha属について分類学的な検討を行い、3種が未記載種であることを発見し、新たに記載しました。あまり突っ込んだデータは出せなかったのですが、ひとまず正式に分類学的な手続きが完了してよかったです。3新種のうち2種の幼虫は、和歌山県のバリバリノキの新葉から見つかっています。他の地のバリバリノキを食べるヒメハマキにも興味があるので、もしバリバリノキが生えている場所をご存知の方がいましたら、是非ご一報いただきたく思います。

 

2023. 4. 29. 共著論文が出版されました。→Link カラスウリにおいて、雌雄の資源量の違いがもたらす花の性的二型と、フリンジ(花から伸びている毛みたいなやつ)の機能を調査した研究です。フリンジの機能としては、送粉者であるスズメガ類を誘引する効果があることが示されています。神戸大在学時に生態学合同ゼミで仲良くさせていただいていた丑丸研の方々と研究室の先輩の船本さんとの共同研究です。フリンジの機能を調べるだけでも十分面白いのですが、それをさらに性的二型の文脈で調査・考察した魅力ある研究で、大変勉強になりました。蛾でも性的二型研究してみたいです...!

 

2023. 3. 14–15. 摂南大学にて開催された第67回日本応用動物昆虫学会大会に参加しました(聴講のみ)。昆虫学会との合同大会以外では参加したことがない学会でしたが、楽しかったです。お話してくださった皆様ありがとうございました。

 

2022. 11. 13.   アセビを食べるヒラタマルハキバガ科の一種を新種記載した共著論文が電子出版されました。 →Link 私は幼虫の生態についての部分を記載しました。共同研究のお声をかけていただき感謝です。今後の進展が楽しみです。

 

2022. 5. 7.   日本生態学会関東地区会公開シンポジウム「若手で語ろう!生態学『第 2 回 動物を巡る生態学』」にて発表しました。これまであまり交流がなかった脊椎動物を扱われている方々と議論ができ、とても楽しい時間を過ごしました。

 

2022. 4. 1.   兵庫県に就職し、兵庫県加西農業改良普及センター配属となりました。新しい環境でもがんばります!

 

2022. 3. 24. 博士(農学)を取得しました。お世話になった皆様に感謝です。